RSウイルスワクチン接種開始のお知らせ
接種対象者 | 60歳以上の方 |
製剤 | GSK社「アレックスビー」 |
費用 | 27,000円(税込) |
副反応 | 発熱(1~10%未満)、頭痛、筋肉痛、関節痛(10%以上) |
有効性 | 下気道感染予防効果は60歳以上で82.6%、基礎疾患のある患者で94.6% |
RSウイルス感染症は、
発熱、咳、鼻水などの症状
を引き起こす呼吸器感染症です。
RSウイルスは、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の乳幼児がかかる
代表的な風邪のウイルス
ですが、
時に重症化し乳幼児肺炎の約50%、細気管支炎の50〜90%を占める(※1)
と報告されています。
※1 https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/317-rs-intro.html
成人では
RSウイルスに感染した子供を看護する保護者が、
一度に大量のウイルスに曝露することにより、
症状が重くなることがあります。
また、
肺気腫やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)など慢性呼吸器疾患をお持ちの高齢者
で、重症肺炎を引き起こします(※2)。
※2 https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/rs_qa.html
COPD国際ガイドラインの最新版「GOLD report2024」では、
RSワクチン接種は「エビデンスA」
に位置付けられ、インフルエンザワクチンよりも強い推奨がされています。
(インフルエンザは治療薬がありますが、RSウイルスには治療薬がないことも関係しています。)
慢性呼吸器疾患(肺気腫やCOPDなど)をお持ちの方
小さなお孫さんのお世話をする機会がある方
において、RSウイルスワクチン接種が強く推奨されると考えます。
また
心臓の持病がある方
免疫不全の基礎疾患がある方
プレドニンやネオーラルなど免疫を抑える薬を内服されている方
もRSワクチン接種が推奨されます。
もちろん特に基礎疾患がなくとも、どなたでも接種可能です。
年にもよりますが、RSは
5月から10月頃の夏~秋にかけて多い感染症です。
本格的な流行の前にワクチンを打つのが良いでしょう。
※国立感染症研究所「感染症発生動向調査からみる2018年~2021年の我が国のRSウイルス感染症の状況」より引用。月は筆者追記。
https://www.niid.go.jp/niid/ja/rs-virus-m/rs-virus-idwrs/11487-rsv-20220916.html
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